対象疾患 ジストニア

体の一部もしくは全身に持続的に力が入ってしまい、思うように体を動かせないような状態を言います。自分の意志とは関係なく体が動いてしまい、異常な姿勢や動作を起こします。症状としては、首が捻れて横を向いてしまう(頚部ジストニアもしくは痙性斜頚)、まぶたが勝手に閉じてしまう(眼瞼痙攣)、文字を書こうとすると異常に力が手に入ってしまう(書痙)、腹筋に異常に力が入ってしまい前屈みになってしまう(前屈症)などが挙げられます。筋肉が不自然な動きをするため、歩くことや文字を書くといった日常生活動作が不自由になるだけではなく、痛みによって生活の質が著しく障害されることもあります。

原因は脳の基底核という体の動きを調節する部位の異常活動と考えられています。さらにその原因として遺伝子異常が関わっていることもあり、小児期に発症する場合もあります。抗精神病薬を長期間服用したことによる副作用(遅発性ジスキネジア)によっても起きることが知られている他、パーキンソン病や類縁疾患の一症状としてジストニアが出現することもあります。しかし一方で、原因がわからないこと(特発性)もあります。

治療には神経の興奮を抑えるような内服薬を使用しますが、痙性斜頚や眼瞼痙攣などに対してはボツリヌス毒素といった局所注射薬を使用することもあります。他にはバイオフィードバック訓練といったリハビリテーション法も行われます。薬物治療などの保存的治療が効かない場合には脳深部刺激療法も選択肢となります。私達のグループでは、ジストニアの治療のために脳深部刺激療法やロボットスーツHALを用いて症状を改善させるための治療も試みています。

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